【終わりの始まり?】マンチェスターユナイテッド、チェルシーに競り負ける

試合

スタンフォードブリッジで行われたチェルシーとの一戦は、0-2のビハインドから一時は逆転するも後半アディショナルタイムに同点弾&勝ち越し弾を立て続けにもらい4-3で敗戦。

評価

スタメン

GK:アンドレ・オナナ 7.5:シュートストップにハイボール処理と安定していた

DF:ディオゴ・ダロト 6.3:アシストを記録も終盤に痛恨のPK献上。

DF:ハリー・マグワイア 6.3:セットプレーで脅威になった

DF:ラファエル・ヴァラン 6.7:故障によりハーフタイムで交代

DF:ワン=ビサカ 6.8:ムドリクに手を焼いた

MF:カゼミロ 6.7:鋭いタックルを見せるが交わされる場面も

MF:コビー・メイヌー 6.9:流石のキープ力を見せるも後半はスタミナ切れ

MF:ブルーノ・フェルナンデス 7.9:同点弾を頭で決めた。いつも通り審判に文句を言っていた

FW:アレハンドロ・ガルナチョ 8.5:殊勲の2ゴールもヒーローになり損ねる

FW:ラスムス・ホイルンド 6.8:要所で体を張ったがなかなかシュートまで行けず

FW:アントニー 7.5:PK献上後、汚名返上の芸術アシストをした

ベンチ

46’:ジョニー・エバンス 7.0:復帰後15分で故障した

66’:ウィリー・カンブワラ 6.1:試合に入りセーフティにプレイした

66’:マーカス・ラッシュフォード 6.5:逆転弾の起点となったがそれ以外は沈黙

75’:スコット・マクトミネイ 6.6:体の強さを見せたがそれだけだった

86’:メイソン・マウント 6.8:古巣相手に短い時間だが技術の高さを見せた。

Sofascore参照

感想

試合展開

 波に乗れないチーム同士を象徴するかのような一戦でした。合計7点が決まった試合ですので一見エキサイティングな展開とも言えますが、その実態は双方にミスが散見されるお粗末なものでした。ユナイテッドは乱れたDFラインの隙を突かれて先制を許すと、続けざまにPKも与え、ミスがらみで早々に2点を失いました。その後カイセドのパスミスをガルナチョが抜け目なく奪ってゴール。自陣セットプレーからのカウンターをブルーノが完結させ同点。後半にはバディアシルのトラップミスをアントニーが引っかけたところからカウンター発動、アントニーの左アウトサイドでのマジカルなクロスをガルナチョがきっちり頭で合わせて逆転。終盤マクトミネイマウントを投入して試合を締めにかかるが、ダロトマドゥエケを倒してPK献上。パーマーにこの日2点目のPKを鎮められると、その直後のショートコーナーをなぜかドフリーのパーマーに決められ万事休す。

課題

 アディショナルタイムでの失点はこれで二試合連続です。序盤の失点後、すぐに立ち直り逆転までもっていくメンタルは賞賛に値しますが、リードを守り切るメンタルが大きく欠けているようです。特に逆転された時のセットプレイでは、完全に集中力が切れていました。ユナイテッドの選手複数名がパーマーがフリーなことに気が付いているのにも関わらず、指をさすだけですぐに寄せに行かず、結果としてパーマーに強烈なシュートを打たせるはめになりました。これは選手たちの怠慢、責任といえるでしょう。

 一方で監督のテン・ハグの采配にも疑問符が付きます。前節負傷交代のヴァラン、怪我から復帰したばかりのエバンス、そのどちらもこの試合で使いどちらも負傷交代しています。これだけで二枚の交代カードを無駄にしています。終盤リードした段階でロンドで時間稼ぎをしていましたが、エリクセン出していればより上手く時間が稼げたでしょう。また、リードしている状態でのマクトミネイの投入も疑問でした。中盤の強度という点で投入したのでしょうが、守備で気が利く選手ではなく、パス回しも得意ではないため明らかにゲームから浮いていました。マクトミネイではなくエリクセンを投入してゲームをコントロールしていたらと悔やまれます。毎試合ラッシュフォードマクトミネイを使っているところを見るとアカデミー産を使わないといけない縛りでもあるのかと勘繰りたくなります(笑)

光明

 最後に良かった点にも触れます。ガルナチョアントニーの両ウィングは良かったですね。2ゴールのガルナチョは言わずもがな、1アシストを記録したアントニーはPKの献上はあったもののククレジャ相手に常に優位を保ってました。カットインを読まれているだけに縦への突破が有効でした。また、マウントは止める蹴るといった基本的な技術のレベルが流石に高いですね。スタートから出ればブルーノの負担もだいぶ軽くなるでしょう。

終わりの始まり?

 この試合での敗戦により、いよいよCLが厳しくなりました。FA杯優勝によるELに懸けた方が良いのではないかという声もあります。テン・ハグの首元も冷ややかになっていますが、この試合を観戦していたオーナーのラトクリフ卿は何を思うのでしょうか。終わりの始まりにならなければよいのですが(サウスゲートはやめてね)

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