ウェンブリースタジアムで行われたFA杯準決勝、マンチェスターユナイテッド対コヴェントリーシティの一戦はPK戦の末、マンチェスターユナイテッドがマンチェスターシティの待つ決勝へコマを進めました。
評価
スタメン
GK：アンドレ・オナナ 7.2：後半から忙しくなった。失点はノーチャンス
DF：ディオゴ・ダロト 7.9：先制点をアシスト、守備でも良いカバーリングを見せた
DF：ハリー・マグワイア 8.1：ヘディングで貴重な追加点をあげる
DF：カゼミロ 7.2：CBでの出場。良いタックルを見せたが厳しい試合となった
DF：ワン＝ビサカ 6.6：ラッシュフォードと良いリレーションシップを築けず。ハンドでPKを献上した
MF：マクトミネイ 7.0：展開力に不満を残すも、しっかりと先制点をマーク
MF：コビー・メイヌー 6.9：中盤で冷静にパスをさばき続けた
MF：ブルーノ・フェルナンデス 9.6：1ゴール1アシスト。ピッチ上を広く走り回った
FW：アレハンドロ・ガルナチョ 6.9：キックの精度を欠いた。ダロトと良いコンビネーションを見せた
FW：ラスムス・ホイルンド 6.8：終盤にビッグチャンスが巡ってくるも、ものにできなかった
FW：マーカス・ラッシュフォード 7.1：独りよがりなプレイで攻撃を停滞させた
ベンチ
66’：アントニー 6.8：試合に影響を与えられなかった
72’：クリスティアン・エリクセン 6.8：試合をコントロールできなかった
90+7：アマド・ディアロ 7.1：ドリブルとパスで攻撃にアクセントを付けた
103’：オマリ・フォーソン 7.0：短い時間でチャンスに絡んだ
Sofascore参照
感想
試合展開
序盤からユナイテッドが主導権を握ります。19分にはラッシュフォードが裏に抜けだして惜しいシュートを放ちました。ゴールが生まれたのは23分、ガルナチョがオーバーラップしてきたダロトを使い、ダロトがエリア内へクロスを入れると、そこに飛び込んできたマクトミネイが合わせてゴール。1-0とします。追加点が生まれたのは前半のアディショナルタイム。ブルーノのCKをヘディングでマグワイアが合わせて2-0とします。後半にはカウンターからラッシュフォードが仕掛け、ペナルティエリア内でボールを失うも、それを拾ったブルーノがシュートを決め切り3-0とします。これで試合が決まったかと思いきや71分、右サイドのタバレスからのクロスをシムズが中央で合わせて3-1とします。勢いが出てきたコベントリーシティは78分、オヘアのミドルシュートがブロックしたワン・ビサカにディフレクションしゴール、3-2とします。アディショナルタイムにはワン・ビサカのハンドを取られてPK、これをライトが決め切り3-3となります。迎えた延長戦では、ブルーノとシムズがそれぞれクロスバー直撃のシュートを放つ。PK戦突入かと思われた試合終了間際には、PA内を抜け出したライトのクロスをトープがゴールへ流し込み3-4と逆転します。しかしVARの結果わずかにオフサイド、ゴールは取り消しとなりユナイテッドは命拾いします。PK戦では先鋒のカゼミロがシュートを止められるも、コヴェントリーシティも二人が失敗、最後はホイルンドが決めてマンチェスターユナイテッドが勝利した。
課題
ゲームコントロールができませんでした。前半はシュート１本に抑えたにもかかわらず、後半は12本のシュートを許し、延長を含めると18本ものシュートを打たれています。失点直後にメイヌーに変えてエリクセンを投入しましたが、試合の流れは変わらず、ゲームをコントロールできませんでした。メイヌーの代わりにラッシュフォード、もしくはマクトミネイを下げてブルーノ、エリクセンと並べていればもっとボールを保持できていたかもしれません。
ラッシュフォードについては色々言いたいことがあるのですが書ききれないので一つだけ、もっとワン・ビサカを使ってほしいです。ワン・ビサカが何度となくサポートに行きますが、ほぼ囮にしか使わずエリア内へ突っかけては、ボールをロストしたり、攻撃を完結できずにボールを戻したりとほとんど決定的な仕事ができませんでした。左サイド中心に攻めていただけに、もっとシンプルにプレイできていればよりチャンスを作れていたと思います。対照的に右サイドではガルナチョがシンプルにダロトを使いゴールを演出しています。結果を残さないといけないという危機感がプレイ選択の幅を狭めているのかもしれませんが、ラッシュフォードにはなんとかこのスランプを脱出してほしいと思います。
収穫
ブルーノの得点が増えていること、マグワイアとウェンブリーの相性の良さ、決勝進出、あとなにかありますかね…
終わりに
これでFA杯のリヴァプール戦以降、5試合未勝利です。（この試合は120分ではドロー）随分長いトンネルに入ってしまいましたね。次はミッドウィーク開催のシェフィールドユナイテッド戦です。最下位相手の試合となりますが今の状態を考えると全く気の抜けない相手となります。しっかりと勝って4月初勝利といきましょう。
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