【熱戦・烈戦・超激戦】マンチェスターユナイテッドFA杯準々決勝を制する!!!

試合

 この試合がチームにとってターニングポイントになって欲しい!できることをやりつくしたマンチェスターユナイテッド!リヴァプールとの120分の戦いを制し、FA杯準決勝に駒を進める!

評価

スタメン

GK:アンドレ・オナナ 8.2:失点はどれもノーチャンス。ビッグセーブでチームを救った。

DF:ディオゴ・ダロト 6.9:ディアスに手を焼いた。攻撃では中盤でボールを配給した。

DF:ヴィクトル・リンデロフ 6.7:集中していた。途中で左サイドバックに移った。

DF:ラファエル・ヴァラン 7.1:質の高さを見せ相手の攻撃にソリッドに対応した。

DF:ワン=ビサカ 7.1:復帰戦ということもあり連係ミスが見られたが、上々のパフォーマンス。

MF:スコット・マクトミネイ 8.4:1G1Aは立派。終盤は前線のターゲットになった。

MF:コビー・メイヌー 7.4:誰よりも冷静。特に攻撃面において規格外の才能があることを見せつけた。

MF:ブルーノ・フェルナンデス 7.8:いつも通り熱くなった。終盤は最終ラインから質の高いロングボールを供給し続けた。

FW:アレハンドロ・ガルナチョ 6.8:クロスの質がともわなかったが120分走り続けた。影のMVPだろう。

FW:ラスムス・ホイルンド 6.7:ファン・ダイクに後手を踏んだが、パワー・スピード、らしさは見せた。

FW:マーカス・ラッシュフォード 7.9:120分通してムラのあるパフォーマンスだったが、得点は流石のひと言。

ベンチ

71’:ハリー・マグワイア 7.0:守備ではボールをはじき返し、攻撃では果敢な攻め上がりを見せた。

71’:アントニー 7.9:まさかの右足でのゴール。切れの良さを見せ、終盤はDFとして奮闘。

80’:クリスティアン・エリクセン 7.0:ゲームをコントロール。正確なパスは流石。

85’:アマド・ディアロ 7.4:値千金の決勝ゴール。退場はご愛嬌?

106’:メイソン・マウント 6.5:待望の復帰。精力的に走り回った。

Sofascore参照

感想

 伝統の一戦らしい一進一退の好ゲーム、前評判を覆しての勝利ですね!監督のテン・ハグをはじめ、メンバー全員が勝利を渇望しているのが画面を通して伝わってきました。こういった試合を見たかった。そしてこういった試合を続けることができれば、来シーズンのCL・EL出場権がぐっと近づいてくるのではないかと思います。(続けられないのが今のユナイテッド…笑)

課題

 課題として、ビルドアップの拙さ、中盤と最終ラインの間の広大なスペース、この二点はこれまでの試合同様顕著に出ていました。前者においては、最終ラインからの組み立てでボールを奪われてカウンターを受けるというケースが何度もあり、この試合もそれで失点しています。GKのオナナからのロングボールで組み立てを省略する形で対応していましたが、毎回ボールを収められる訳もなく、リヴァプールにボールを拾われると試合の主導権を握れない展開が続きました。後者では前線からのプレスを交わされると、前線と最終ラインの間に大きなスペースが生まれ、ゴール前まで一気にボールを運ばれるケースが散見されました。最終ラインの位置が低いのにもかかわらず前線からプレスに行くことで中盤が間延びしてしまう為だと思われます。最終ラインを高くして前線からプレスに行くのか、最終ラインを高く設定せず、中盤で守備ブロックを形成するのか明確にしてほしいところです。どちらの課題もDFにリサンドロ・マルティネスルーク・ショーが故障から戻ってくれば解決する問題ではありますが、監督のテン・ハグには、もう少し人ではなくシステムや戦術でこの問題を解決することを望みます。(難しいとは思いますが)

収穫

 個人に焦点を当てると、まずはメイヌーの躍動でしょう。リヴァプールという強敵相手でも個人の力でマークを剥がして、数的有利を作り危険なゾーンに侵入していました。低い位置でボールを受けて反転してからの推進力はデビュー時から見られていましたが、先月のウルブズ戦での決勝ゴールからもわかるように、アタッキングサードでもその推進力を見せられるようになっています。ピッチ上の誰よりも冷静で判断を誤らない頭脳にフィジカルが追い付いてきている印象です。全く末恐ろしい18歳です(笑)

 アントニーの活躍も忘れられません。結果が伴わず批判されていたアントニーですが、今日はなんと苦手な右足での貴重な同点ゴール。左胸のエンブレムを指差し吠えるその姿には、私も胸が熱くなりました。最近は縦への突破も見せるようになったので、更に調子を上げてプレーの幅を広げていってほしいです。1G1Aのマクトミネイは上手くフィジカルを生かして要所で効いていました。ボランチの位置よりもやや高めのポジションの方が生き生きしている印象です。ラッシュフォードは試合のなかで調子の波があるようで評価が難しいです(笑)ゴールを決めるだけでなく、味方を上手く使ったり、きわどいパスを出すシーンも見られましたが、緩いマークから失点の切っ掛けを作ってしまったり、集中力の欠如からか簡単なパスミスをしたりするシーンが見られました。それでも普段以上に守備にも奮闘していたので、これが彼の基準となってくれるとユナイテッドは助かると思います。

 テン・ハグの采配にも注目です。最終的にはDFはマグワイアダロトだけのファイヤーフォーメーションにしたテン・ハグですが、1-2とリードを許し、点を取るしかなくなった状況でトップ下のブルーノの位置を下げ、ロングボールを放り込みまくるという思い切りが功を奏しました。フレッシュなアントニーアマドがセカンドボールを追うだけでなく、エリクセンブルーノの質の高いボールが終盤の連続攻撃に繋がったのではないかと思います。実際、試合の序盤と最終盤以外は主導権を握られていましたが、シュート数では28対25、枠内シュート数では11対11と互角以上の戦いを見せています。裏へのロングボール主体の攻めが効果的に機能していたのではないかと思います。

 「走る」「戦う」「最後まであきらめない」といったマンチェスターユナイテッドらしさが120%出たこの試合。こういった試合ができるのなら、私たちのユナイテッドはまだまだ強くなれるはず。次は3月31日のブレントフォード戦、今回の勝利をターニングポイントに勝ち続けろユナイテッド!

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