スカイスポーツのジェイミー・レドナップは、ブレントフォードとの劇的な1-1引き分けでのマン・ユナイテッドのパフォーマンスを痛烈に評価し、エリック・テン・ハーグの選手たちの意欲に疑問を投げかけました。
「試合前、トーマス・フランクは『これからは違うユナイテッドを見ることになる。リヴァプール戦の結果を受けて自信に満ちたユナイテッドを見ることになる』と考えて少し緊張していただろう。そんなことは全くなかった。 」とレドナップ氏は語った。
「彼らはあまりにも多くのポゼッションを放棄し、ボールを持っているときもボールを持っていないときもエネルギーが不足していた。彼らはブレントフォードをレアル・マドリーのように見せた!」
「マン・ユナイテッドのやり方はあまりにも常軌を逸しており、個々の戦いに参加する意欲の欠如で、彼らをプレーさせていた…ブレントフォードにとってはあまりにも簡単すぎた。時にはユナイテッドがピッチに9人しかいないような状況だった。」
「彼らは監督を解任させるようなパフォーマンスだ。努力が足りなかった。もし彼らがこの監督を本当に好きで、彼のためにプレーしたいならそうするだろう。」
「非常に多くの選手が歩き回っていて、気にする様子もないのを見ました。彼らは世界最大のクラブの一つでプレーしています。」
レドナップ氏は、ユナイテッドのフォワード、マーカス・ラッシュフォードがその姿勢を体現していると感じており、ハーフタイムの彼は「ちょっと楽しそうに歩き回っている」ように見えたと語った。
レドナップ氏は「ラッシュフォードは非常に才能のある選手だ」と語った。 「彼はすべてを持っている – 彼は信じられないほどの体格を持っていて、走れ、ドリブルができ、シュートができ、昨年は30ゴールを決めた…今の選手を見ると、彼は自分のサッカーを楽しんでいないように見える。」
「彼らにはあまりにも多くの才能があるので、私にとっては非常に心が張り裂ける思いです。もっと見たいです。」
マンチェスター・ユナイテッドは木曜日の夜、現地時間午後8時15分キックオフでチェルシーと対戦します。その後、注目は来週日曜日、現地時間午後3時30分キックオフでオールド・トラッフォードで行われるリヴァプールとのヘビー級戦に移ります。
感想
痛烈ですがごもっともな批評。コンディションの問題もあったかと思いましたが、FA杯のリヴァプール戦と比べて球際で劣勢を強いられるなど明らかにテンションの落ちたプレイをしていました。全体が間延びしている問題はいまだ解決せず、FWは前からプレスをかけ、DFはカウンターを恐れてラインを深く設定してしまうことで中盤がスカスカになる悪癖はいつになったら修正されるんですかね。FWからDFを圧縮してコンパクトにできれば、プレスの成功数もこぼれ球の回収率も飛躍的に上がると思うのですが…センターバック(以下CB)の適性がないと言われればそれまでですが、それならそれで前線からのプレスを止めて、中盤でブロックを敷くなど方法は他にもあるはずです。テン・ハグはそんなこと重々承知の上で現在のプランを立てているのでしょうから、何か表には出てこない複雑な問題があるのかなとも疑りたくなります。
レドナップ氏は、ラッシュフォードを例に選手の姿勢についても言及していました。レドナップ氏の言う通り選手の能力はトップクラスのものがあるはずです。しかし、試合に臨む姿勢からその本領を発揮できていないという問題が生じています。この原因が個々人から起因するものなのか、それともチームや監督であるテン・ハグへの疑念から起因しているものなのか、その真実は分かりませんが、どちらにせよチームとして試合に臨む意思・姿勢が一つになってないと思わせるパフォーマンスをしているのは確かです。その方向性が一致すれば前述のリヴァプール戦のように本領を発揮できるはずで、そこに一貫性を持たせるのが監督やチームスタッフの仕事です。これからチェルシー戦、リヴァプール戦と続くビッグマッチをどう攻略していくのか、テン・ハグの手腕が問われます。
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